鴻上尚史 著『不死身の特攻兵』より。「空気」を読んでも従わない。

けれど、このあとも練習機を含む「全機特攻化」は続いたのです。 それでも、美濃部少佐の存在と勇気ある発言は、海軍におけるひとつの希望だったと僕は思っています。あの時代に、「精神力」だけを主張する軍人しかいなかったわけではない、心の中で反論するだけではなく、ちゃんと声を挙げた軍人がいたんだと知るだけで、…