宮台真司 著『社会という荒野を生きる。』より。コロナ禍という荒野を生きる。憲法の話と家族の話。

実際、奥平先生の憲法学がとりわけ強調するのが「憲法とは何か」なのです。共著の『憲法対論』でも「憲法とは何か」を分厚く語っていただきました。日本では「非常識な人」が多いので、「法律の一番偉いのが憲法だ」などと思っていますが、ありえません。 法律の名宛人は市民です。だから法律は「市民に対する命令」として…