リヒテルズ直子 著『手のひらの五円玉 私がイエナプランと出会うまで』より。社会を変えたければ、学校を変えるよりほかないのです。

個別の違いに応じる体制がこれほど広く実現していた裏には、1970年代の教育改革が影響しています。学年ごとの必修課題をやめ、小学校終了時の目標を「中核目標」としたことで、学校は学年にこだわらず一人ひとりの発達のテンポに合わせられるようになったのです。また、そういうやり方を率先にてやっていたイエナプラ…