沢木耕太郎 著『凍』より。圧倒的な「凍」の世界で、待つということ。

何事も、あるていど長く続けているとマンネリになってしまうところがあるのかもしれない。経験することに新鮮さを失ってしまう。すべてはすでに経験しているという感じを持ってしまうのだ。以前は遠くに発生する大きな雪崩を見ただけで感動したりしていたが、あれはあと二秒くらいで収まるだろうなと冷静に判断している自…