【創作短編小説『赤い正真正銘』――5、赤っ恥】#649

5、赤っ恥 四人の男達しかいない割に、そのホテルの会議室は広かった。不敵な笑みを浮かべた太田から視線を外すように船橋は一瞬、外を眺めた。窓の外は相変わらず雨が降っていたが、先ほどの小雨とは違い、かなり雨脚が強くなっているようだった。窓ガラスにぶつかる雨の音は、今から雷でも落ちるのではないか、と思わせ…