尼妙語譲状

尼妙語(佐々木行綱の母)の譲状。正応5年(1292)10月24日に作成されたこの文書の中で、妙語は、息子の行綱は「ふけうのものなるによりて」(不孝者なので)勘当し、所領は甥の頼信に譲ると述べています。尼心阿の内容とあわせて、経済的に自立し強い発言権を持っていた中世武家女性の姿が目に浮かびます。