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『項羽と劉邦』:司馬遼太郎【感想】|武と徳のいずれが勝つのか
舞台となる楚漢戦争は、紀元前206年から紀元前202年です。日本は弥生時代です。始皇帝の死により、再び戦乱の世になった中国の激動振りが伝わります。激動だからこそ魅力的な人物が現れるのでしょう。本作に登場する人物は、誰もが印象に残ります。 前半は始皇帝の死後の混乱期と秦の滅亡が描かれ、後半は項羽と劉邦の戦い…