河野啓『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』感想〜超高度ノー酸素単独登頂デスマッチの無観客興行に内包されるプロバビリティの死

河野啓『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』 【第18回(2020年)開高健ノンフィクション賞受賞作!】両手の指9本を失いながら〈七大陸最高峰単独無酸素〉登頂を目指した登山家・栗城史多(くりきのぶかず)氏。エベレスト登頂をインターネットで生中継することを掲げ、SNS時代の寵児と称賛を受けた。しかし、8…