今村夏子『こちらあみ子』感想〜環世界に埋めがたいズレがあるのに発揮される積極性の罪と罰

『こちらあみ子』の衝撃 以前に、『ピクニック』を読んでも何も感じない人間について書いていたのだけど、表題作の衝撃度のが高かった。 あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれる兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応…