【中華イヤホン KZ ZSX レビュー】高域と低域が過剰に近く前屈みで、濃い。低域はパワフルで妙に近いので深いとか重いとかでなく、ただただ濃く太い印象が勝る。そして高域は意外とピーキー。音場が破綻していて、ほとんどごちゃごちゃ。ドンシャリの極北。ロック向きであることは間違いない。

異様に聞き疲れやすい音で耳への負担感が大きく、率直に言って不健康な音である。個人的にセーフリスニングの観点から、このイヤホンには危険な感じしかしない。音量を上げるとすぐ音圧が増し、音場は狭くなり、高域のピーキーさが際立つ。とくにパンチ力と高域の白味は音量を上昇させるとすぐ上がるので、音量には充分気…