一編一編がまるで純文学の如きエッセイ集 「なんといふ空」最相葉月

ノンフィクション作家最相葉月のこのエッセイ集のタイトルは、自由律俳句の種田山頭火の「なんといふ空がなごやかな柚子の二つ三つ」にちなんだものだ。その言葉の選び方からして、すでに素晴らしい文学センスを感じる。 ~48編のエッセイは懐かしくも切なく、そして温かい ~ 彼女は小説家ではないが、筆者にとって彼女…