拝啓、空の彼方のあなたへ
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小さな試練
あなたへ よりにもよって、あの子が不在の時に、それは現れました。 いつも通り、帰宅後に、あなたにお線香をあげ、立ち上がった私の目の端に映り込んだのは、黒っぽい物体でした。 恐る恐る、そちらへ視線を向けてみると、嫌な予感は的中し、何処から入って来たのか、 コオロギがいたのです。 虫が大の苦手な私が、最後に…