拝啓、空の彼方のあなたへ
id:emiblog8
父のこと
あなたへ 父の容体が急変し、あの子と一緒に、 病院へと駆けつけたのは、お正月が明けてからのことでした。 目の前で起きた、 奇跡のような出来事に、安堵したあの日から、 容体は安定したままで、 父は、またひとつ、この世界で年を重ねました。 それは、父の最後の目標だったのかも知れません。 誕生日を迎え、間も無く…