もしも本屋さんへ行かなかったのなら

あなたへ 久し振りに小説を読みたい。 こんな気持ちを見つけたのは、先日のことでした。 私が小説の類を読まなくなったのは、いつからだっただろう。 ここ数年の記憶を辿ってみれば、私が最後に小説の類を読んだのは、 押し入れの中で見つけた、あの、見知らぬ本だったような気がします。 あなたの側にいた頃の私の読書と…