Marie Ogawa

亡命の一報が入ったのは、映画公開からわずか4日後の11月21日の夜。ラモツォ来日中でした。涙を流しながら私の部屋をノックしていたので、驚きました。なるべく他人に泣き顔を見せまいと生きてきたラモツォが泣いていたからです。でもその泣き顔に、悲壮感はまったくなく、清々しく晴れやかで、笑顔もこぼれていました。頬…