リアクション75件 · コメント5件 | このところ、大変忙しくすごしています。各仕事、期日が早い順にひとつひとつ片付けていますが、並行するものが出てきてしまうのは、少々きついところです。作家らしからぬさまざまな種類の仕事が生じてしまうのは驚くばかりで、このところやっていることを述べると、全集Ⅸのための、収録作のゲラ朱入れと巻末のエッセー。今回は好きな短編「暗闇団子」が入るので、エッセーにも力が入りました。 それから台湾「島田賞」と「福ミス」、ふたつの新人賞の選考、そして選評書き。双方一人選者で、詳細な選評を書くことを約束しているので、選評書き作業も時間がかかります。その内容まで書いていると紙幅足りないのでやめますが、華文の方、選外の作にもとてもよいものがありました。「福ミス」の方は昨年本賞が出せず、今年もそうなら存続の危機だと心配していたところへ、最終候補作が2作しか選べないと聞いて、いよいよ心配は本物かと絶望しかかったのですが、幸いこの2つが豊穣でした。 徹底した先行前例の型に寄りかかるアニメゲーム体質の習作があり、まともな選者なら落とすでしょうが、わが民族性と新本格の強烈な「型願望」体質を考慮、という以前に考案添加物がよいので、変人選者は決して落としません。しかし複数刊行となれば、またぞろ各社編集との間に激しい闘いが予想され、これが来月7日になります。 この選考伝達会、終了後の食事会を、もしかすると中座、尾瀬に飛んで、光文社「犬坊里美ちゃんシリーズ」の新作長編の取材で尾瀬の木道を歩きます。ほとんど眠らずに歩くので、倒れるかもしれませんね~。 オペラ「黒船」の脚本作り、新曲作り、福山藩士3人のレチタティーヴォ作りに加えて、その幕最後の1曲にはラインダンスふうのステップまで考案したのですが、残念ながら先日の松本楼のパーティでは披露できませんでした。次回のお楽しみ。 御手洗君の少年時代の横浜冒険もの短編のための取材、さらに免許証の更新、これは先日大勢の老人たちに交じって、逆走防止のための認知症のテストを受けさせられ、これがなかなか面白い体験で、松本楼では少し話しましたが、多忙につきここでは書けません。石岡君の日常譚小説では書いてみたいと思っていますが、これまた多忙につき中途やめしたまま、先が書けずにいます。これらに加えて雑事も膨大、どうしてこうも忙しいのでしょう。しかし日々目標をしっかりと見据え、目的意識を厳に保つ限りは、おそらく老けないでいるでしょう。 先日の松本楼『盲剣楼奇譚』出版記念のパーティは、多彩なゲストが参加してくださり、とても楽しく、有意義な体験でした。いつもながら企画の村松繁紀さんには大感謝です。村松さんが、剣豪小説でもあるこの作を特に気に入ってくださったのは、彼が剣道をやっていたからでしょうね。 巻末解説を書いてくださった山岸塁さんのマジックで華やかに開会。「乱歩の幻影」、「Blend#1974」、「ドアX」、現在原作3作品が映像化進行しているのですが、3作の3監督が同じテーブルに会してくれ、歓談。「Blend#1974」の場合、御手洗さん役、サトル君役の役者さんも来てくれました。「乱歩」の方は里見新造役の小貫莉奈さんが来てくれて、秋山監督と3人で前に出て、トークをやりました。大変スタイルの良い背の高い女性で、「ドアX」の主役のイメージだねと、高橋監督と話しました。 しかしこの宵のエポックは、今を去る50年の昔、ポリドールのスタジオでLP「Lonely Men」を作った時のアレンジャー、エジソン渡辺氏が、当時の音源を持参し、参加してくれたことです。タイトル曲、当時としては非常に進んだ2ビートベースのリズムを作っていたし、エジソン氏の力量もあり、21世紀の今聴いても少しも古くなっていなくて、25~6歳の自分の声も新鮮で、懐かしかったです。 CDになっているのとは別の、少しゆっくり目のトラック、エジソン氏がこれに載せ、篠笛で熱いアドリブ演奏を聞かせてくれ、その若々しく華麗なフレーズ、いわばそれは友情のアドリブでもあったのですが、大変心打たれました。歩み寄ってくれた彼と硬くハグ、50年の時間が消滅しました。 このトラックには当時スターだったブレッド&バターの2人も参加してくれ、美しいコーラスを聞かせてくれています。そして去り際、「ナイストラックだった」と言葉をくれました。エジソン氏は当時最も進んだアレンジャーだったし、今の黒船の歌い手さんもそうですが、昔も今も、音楽では一流の人たちに助けられたと思います。このタイムライン、下の投稿に集合写真が見えています。ぼくの向かって右が小貫さん、その右の白髪の人がエジソンさんです。彼はまだ現役バリバリのミュージシャンとして活動してくれており、その力量も確認できた、とても嬉しい夜でした。 添付であげた動画は、ブラジルのPazさんが、『TTZM』のブラジル刊行を記念して作ってくれたものです。この中で、紅茶を淹れたり、ポルシェに乗ったりしているぼくは、NHKが「ニュースセンター9時」の中で作家特集というものをやってくれて、吉祥寺の仕事場に来て、収録してくれたものです。ブラジルから、よく探せたものと思います。みなさんにも、是非お見せしたいと思いました。 | Soji Shimada
このところ、大変忙しくすごしています。各仕事、期日が早い順にひとつひとつ片付けていますが、並行するものが出てきてしまうのは、少々きついところです。作家らしからぬさまざまな種類の仕事が生じてしまうのは驚くばかりで、このところやっていることを述べると、全集Ⅸのための、収録作のゲラ朱入れと巻末のエッセー。…