『ギンカムロ』夜空を覆う銀色の雨【美奈川護】

「花火には、二つしかない」 山頂から吹き降りてくる秋の風が、厳粛な空気の隙間を舐めるように吹いていた。 「一瞬で消えるか、永遠に残るか...その二つしかない」 (引用:ギンカムロ P7/美奈川護) 今回は花火とそれを打ち上げる花火師をテーマにした小説、「美奈川護」さんの『ギンカムロ』の紹介する。 感想はこちら! …