『かんむり』彩瀬まる | 幻冬舎

「私たちはどうしようもなく、別々の体を生きている」夫婦。血を分けた子を持ち、同じ墓に入る二人の他人。かつては愛と体を交わし、多くの言葉を重ねたのに、今はーー。夫が何を考え、どんな指をしているのかさえわからない。「私のかんむりはどこにあるのか」著者四年ぶり書き下ろし長編。