温又柔「命綱としてのことば――『李良枝セレクション』刊行に寄せて」 - 白水社

命綱としてのことば――『李良枝セレクション』刊行に寄せて温又柔 「由熙」を、初めて読んだのは23歳の時だった。 いまも、自分は幸運だったと思う。人生にとって、この上なく最良のタイミングで李良枝の小説と