『星の王子さま』/アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(その2)

「王子さま」と「僕」との対話は、ほとんどが一方的な「王子さま」の独白のようでもあるけれど、たぶんそうではない。「王子さま」は、やはり、彼の話をきちんと聞いて、受け止めてくれる「大人」というものを必要としていたのではないか。自分の心の内をさらけ出し、吐き出すことで気持ちを整理し、本当に大事なことが何…