魔法が解けたケーキ

私は子どもの頃、ケーキが食べたくて食べたくてたまらなかった。毎日でも、ケーキを食べたかった。お母さんに「今日ケーキがあるよ」って言われるだけで、1日が、澄んだ青空に太陽の光かキラキラと輝くように幸せな気分になれた。ケーキを人質にとられたら何でもしてしまうぐらい、ケーキに魅了されていた。「ケーキ」とい…