夕暮れ時、外の世界に憧れて ~手を伸ばしたくても届かない、ひきこもりの現実~

(文・南 しらせ) 私は一日のなかで、夕方が一番嫌いだ。夕方は一日の終わりの匂いがする。一番人間が生きている匂いがする。だから嫌なのだ。 夕暮れ時、ある農家の来訪 一日の終わりが近づいている、夕方の4時。私が布団で横になっていると、家の外から物音が聞こえてきた。大人2人分の、ざっざっという足音。しばらく…