いっちの1000字読書感想文
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『百の夜は跳ねて』古市憲寿(著)の感想【鼻につく窓拭きの青年】(芥川賞候補)
死と隣り合わせの仕事 前作『平成くん、さようなら』では、安楽死を望む青年の話でした。 本作の主人公は、窓拭きの仕事をしている青年です。 青年の耳には、死んだ先輩の声が聞こえます。こんなふうに。 そこで生まれてはいけないし、死んではいけない。そんな島があるって知ってるか。(p.50) 先輩は、仕事中にロープが…