『生き方の問題』乗代雄介(著)の感想【従弟と従姉の生き方】

従弟と従姉の生き方 24歳の主人公は、2歳年上の従姉に、長文の手紙を出します。 作品全体が主人公の手紙で構成されているので、長い手紙です。 長文の理由を、主人公は、 僕は貴方との数少ない思い出を絞って一滴残らず文字に変え、その冷たい艶を潤滑油に、僕を磔にしている釘を一本ずつ引き抜こうとしている と書いてい…