短歌習作(11)リビングに死体のやうに伏す夜は冷蔵庫もまたおかずのモルグ

// 店頭にカランコエ咲くおまへはただ社会がわれを許さぬと泣く 「皆さんが当然のやうにやつてゐることくらいしかできない 息とか」 見えるものすべてに責められる昼のヒルナンデスは銃口に似て 痛嘆の相づちに困り手を握る体温ばかりがあかあか燃える 目の下に凝り固まつた影色がおまへを侵し支配するやう リビングに死体…