訳あり客が一皮むける、2泊3日の物語 『房総グランオテル』 | BOOKウォッチ

 本書『房総グランオテル』(祥伝社、2018年)は、海辺の民宿を舞台にした、越谷オサムの書き下ろし作品。どん底にいた訳あり客3人が、2泊3日のうちに一皮むけていくドラマが描かれている。  「動くな!」と銃口を突きつけられた夏海が、「どうしてこんなことになっちゃったんだろう。まだ家と学校と、この小さな町くら…