【秋葉原路地裏酔いどれ感情論年末特別号①】「お引き取りください」

その「お引き取りください」はあまりにも冷たく、どこまでも無機質なように聞こえた。食い下がろうとしたが、その響きに余地はなく、僕は諦めてエレベーターに力なく吸い込まれた。松野さん(仮名)の形式的なお辞儀を虚ろに眺めたが、エレベーターは間もなく無慈悲に閉まった。考えてみれば、人生で初めて言われた言葉かも…