森の奥へ
id:keystoneforest
故郷という土地があっても、帰る家がなければ、そこにわたしの居場所はありません。
山から街に出てきたわたしには、かつて山という故郷がありました。 山にはわたしが家族と過ごした家があり、わたしが通った小学校があり、わたしが遊んだ田畑があり、わたしが泳いだ川がありました。 幼馴染と通った小学校は、お城の跡にありました。 幼馴染とはもう何十年も会っていません。 こんな歳になって、今さら会…