森の奥へ
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幸せの定員 (創作小説) ***-3***
幸せの定員(創作小説) ***-3*** バスの揺れに合わせて乗客が揺れる。車窓に映る景色も同じように揺れる。上に下に、左に右に。大きく、小さく。 シャーシが軋む音と整備の悪い道の具合からすれば、そのバスはおそらくかなりのオンボロで、たいていは田舎道を走っているのだ。 乗客たちは皆、前を凝視している。…