森の奥へ
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幸せの定員 (創作小説) ***-2***
幸せの定員(創作小説) ***-2*** 「ねえねえ和くん」 食事の手を止め、妻の佳恵が声をかけてきた。佳恵は結婚して半年が過ぎた今でも、大学で知り合った頃の言い方のままで和幸を呼ぶ。 ダイニングにはテレビを置いていない。食事しながらテレビは観ない、二人の会話を大切にしよう、そう話し合った。 佳恵のおし…