幸せの定員 (創作小説)  ***+9***

幸せの定員(創作小説) ***+9*** 藤村は和幸の過去を虱潰しにあたったようだ。「あなたが小学六年生だった時のことです。あなたが転校された小学校で、その一カ月前にも亡くなった人がいたはずです」 藤村はそこで意味ありげに言葉を切り、和幸の反応を確かめるように一呼吸置いて続きを話し始めた。「ところで、…