角川ソフィア文庫 天才と異才の日本科学史

科学の歴史を突き動かしたのは研究者たちの情熱と苦闘だった。脱亜入欧を唱え物理学の可能性を見出した福沢諭吉、戦争と国境を越え量子力学に挑んだ仁科芳雄、内向的だった幼少期を経てノーベル賞に輝いた湯川秀樹、ライバルと切磋琢磨し新理論を確立した朝永振一郎、素粒子論研究の予言者と評された南部陽一郎。幕末、開…