主張する「愚民」たち―伝統中国の紛争と解決法

裁判史料『清明集』を読み解いて新たな中国像にせまる。教化されるべき「愚民」たちの“利己”主張、かげで暗躍する訴訟ゴロ、金と権力にモノを言わせる士人・豪民、欲と得とがせめぎ合う裁きの場―中国人の苛烈な人間関係をあぶり出す。