実録 はね駒(こんま)―“女”を先駆けた磯村春子(おりんちゃん)の生涯

著者の磯村英一氏は、『はね駒』のおりんさんの、ご長男である。この本には、春子女史が大正2年に出版した『今の女』も収録されているが、大正デモクラシー時代の女性像が鮮かに描かれている。春子氏自身新聞記者という『はね駒』でありながら、青鞜社の女権運動には与せず、家にあっては8人の子供の“普通の母さん”であ…