船室には30日分の食糧や水、行灯の油だけ 生還するあてのない過酷な航海「補陀落渡海」とは

 南方の海上にあると信じられた、補陀落浄土(ふだらくじょうど)を目指して、大海原に船を出す。観音信仰の捨身行のひとつ、「補陀落渡海(ふだらくとかい)」はかつて、