【感想考察レビュー】少女庭国 矢部 嵩 新たなる人類史、あるいは箱庭の百合

現代の奇書という触れ込みに興味を抱いて読みました。 内容としては、簡単に言うと、誰かを殺さないと脱出できない部屋に閉じ込められた少女たちの話です。 ありがちなエンタメ小説であれば、極限状態におかれた人間の心理や葛藤に焦点を充てたものになるでしょうが、本書は違います。メインテーマは他にあります。何か。…