人々が働かなくていい時代に近づいている? ケインズ「孫たちの経済的可能性」を読む

長くの間、人間にとって人生とは働くことであり、身体が労働に耐えられなくなって初めて老後がやってくるのが当たり前でした。これは、労働を礼賛する儒教的な考え方でもあり、日本国憲法が「労働の義務」を掲げているように、社会から求められてきたことでした。 ところが、総体的にいえば、「働かなくてはいけない」とい…