ローマ人の物語(21)/1年半の間に即位しては倒れた3人の皇帝たち

ネロの死がもたらした混沌 歴史作家、塩野七生による大長編『ローマ人の物語』(新潮文庫)全43巻を紹介していくこのコーナー。前巻では、「暴君」と言われた第5代皇帝ネロ(37~68、在位54~68)の治世を描きました。 さて、治世前半は「善政を敷いていた」と評価する向きもあるネロでしたが、弟、母、妻、恩師を殺害した…