君がゆく海辺の宿に霧立たば・・・〜嘆きの息〜

日本最古の和歌集「万葉集」には恋の歌がたくさんある。 好きな和歌はいくつもあるが、これはなかなかよい。 君が行く 海辺の宿に 霧立たば 吾が立ち嘆く 息と知りませ 初めてこの和歌を知ったのは、大学の授業だった。 先生が新聞紙を広げて、広告欄にこの和歌が載っているというのだ。 あのときの先生の「どうだ、いいだ…