刑場の露と消えた 若き六代御前の哀話(逗子市)

京急逗子線の終点である京急新逗子駅を降りると、駅前に見える小さな流れが田越川である。この川は古くは手越、多古江ともいい、御最後川とも呼ばれている。 今でこそ静かで流れもゆるい小川だが、鎌倉時代の昔は水深身の丈もあり船の往来激しく、また鎌倉の南方の処刑場としても機能し幾人もの生首を流した川でもあるとい…