名にし負ふ野外舞台に捧ぐ唄——エレファントカシマシ 日比谷野音 The Final〜 俺たちの野音 ライブレポート 後編

コンサートはまだ始まったばかりであったが、一寸の余地もないほど濃密な時間が流れていく。観客は一音も逃すまいと、全身全霊でひたすら対峙する。エンターテイメントを超越した神事のような緊張感が場内に充満していた。「ブワァー」と立て続けに数回、「星の砂」のアルペジオの余韻を掻き消すようなシャウトで締めくく…