【不定期連載】新説・笠地蔵 -朽-

・前回・www.miyazono-9ran.work 回想、終わり。 閉じられた目を開いて儂は再び立ち上がり、眼窩の裏側をかりかりと掻きながら、薄暗い土間を徘徊する。 肉片で溢れかえった惨劇の場を、よたよたと歩き回る。 あれから何時間が経過したのだろうか。日の光が窓から射していない事を踏まえれば、おそらく未だ夜中なのであろ…