古典論 | みすず書房

「いまの文学研究は、原稿至上主義である。初版と再版の二つの版があれば、文句なく初版が定本になる。たとえ、再版が作者の校閲を経ている場合でもなおそう考えられている。この考えは、原稿の段階にも及ぶ。初稿と推敲をうけた稿が併存すれば初稿の方に作者の意図がよりはっきりとあらわれているよ...