エミリ・ディキンスン家のネズミ【新装版】 | みすず書房

白ネズミのエマラインがエミリの部屋の壁穴に越してきた。ふたり(?)の密やかな「文通」がはじまる。「私は誰でもない! ——あなたは誰?」とエミリ。エマラインは、詩を書き、返事にした。おどろいたことに、それはエミリに新たなインスピレーションをあたえる。誰にも会わず、どこへも出かけな...