生きつづける民家 中村琢巳著 住まい維持の仕組みは文化 - 日本経済新聞

「嫁入りと共に、蔵などの付属屋が婚姻先の敷地へ移築され」る。嫁入り道具として土蔵を持っていくお話で、今では想像すらし難いが、移築のよくある例だという。書名の『生きつづける民家』とは、建物を「長持ちさせる仕組み」として、「循環した古家と古材」が流通し、「森や木を備える」社会があり、日常的な「職人衆の…