藍の真価、ろうけつ染めで 型染めに比べ複雑な濃淡の青色を出せる技法、60年かけて追究 橋本陽子 - 日本経済新聞
布に描いた下絵に合わせ、溶かした蝋(ろう)を筆で丁寧に乗せていく。これを伝統的な染料の藍で染めると、蝋のついた部分が防染されて元の色がそのまま残る。この工程を繰り返すことで、複雑な濃淡を持った模様が浮かびあがる。天然の素材が生む青色に魅了され、私は約60年、ろうけつ染めと藍を組み合わせる独自の手法を…