死生観を問う 島薗進著 魂のふるさとに触れる文学 - 日本経済新聞
「死」は誰にでも平等に訪れ、誰もそれを逃れることができない。21世紀を迎え、極東の列島であるこの日本においても、大震災にパンデミックと、身近な者たちを理不尽な形で失う災禍が相次いだ。そのような機会に、宗教を研究する者として一体何ができるのか。島薗進は、自らの進むべき道の焦点を「死生学」に絞っていく。…