偶然と想像 女になりきりたい願望 - 日本経済新聞

かつて『寝ても覚めても』を否定的に評価した。毎日が幸せならOKな「内在系」の男と、それでは幸せになれない「超越系」の男。それに対する女の反応の描き分けが視覚的鈍感さに満ちていたからだ。私的に配った批評で『ドライブ・マイ・カー』も低く評価した。男の「ちゃんと傷ついていれば相手を失わなかった」との反省が…