春秋 - 日本経済新聞
東アジアにある自国の基地から太平洋を越え直接、米国を攻撃したい。そう考えた科学者らが選んだ道具は風船だった。時は第2次大戦末、場所は川崎市の陸軍登戸研究所。跡地を取得した明治大学が当時の建物を転用し資料館を開設しており、誰でも記録をみられる。▼風船爆弾の名で知られるが、直径10メートルというから気球に…