江夏豊(21)決別 - 日本経済新聞
阪神入団9年目の1975(昭和50)年は前年に続き、12勝(12敗)にとどまった。痛めた肩、肘をだましだましの投球もさすがに限界だった。球威は衰え、制球と駆け引きで何とかしのいでいた。今なら12勝は立派なものだが、20勝を挙げて当然の当時のエースとしては「不振」だった。このオフ、いつまでたっても球団から契約更改の…